ゼミ合宿in一橋

２７、２８日と一橋の院ゼミの合宿でした。教授の家に一泊二日、男五人で泊めていただきました。途中教授の息子さんに会うなどの経験をしつつ、わいわい楽しかったです。

合宿では僕と後輩が共にフーコーで発表したり、環境正義とジェンダーという自分には縁遠いながらも興味深いものもありました。とりわけルソーの『人間不平等起源論』研究者の友達の発表。研究の過程で同時期の博物学者ビュフォン（1707-1788）の論文（もちろんフランス語）を読み解くというバイタイティ溢れる研究。これぞまさにアカデミシャンです。

僕の発表は、フーコーとハーバーマスの思想の差異からフーコーの政治哲学の立場を探るというもの。合理的で理想的な発話状態から諸個人間の合意・規範を取りつけようというハーバーマス。対して、合意は不可能であることを土台に、永遠の闘争の中で常に諸個人間の合意・規範を更新せよと主張するフーコー。合理的で理想的発話状態を創出するために必然的に排除の思想を内包する前者。永遠に批判を実践するが故に、絶えず不安定状態に人々が晒される危険を内包する後者。どちらも長短のある思想です。

しかしこうした対立はどのような組織体にも含まれる問題でしょう。私見では、昨今のアーキテクチャの議論にはフーコー的な視点が少々欠けている気がしてます。フーコー的な批判の実践が組織に与える影響力をよく吟味する視点も、今後必要になるでしょう。もちろんそれが、カルスタのようななんでも反権力に結びつけるようなものであっては困るのですが（笑）
フーコーの権力論、自由論では一橋の先輩である（会ったことはないけど）関良徳さんの研究所が良い参考になりました。

フーコーの権力論と自由論―その政治哲学的構成

まったく本文とは関係ないのですが、帰りに一人でアキバによってきました。最近池袋のプラネタリウムで上演しているプログラムの声を水樹奈々さんが担当しているのですが、それを見たことがきっかけでどっぷり水樹奈々ワールドにハマり、いろいろ漁ってきた次第です、はい。後はパーツみたり便利グッズを物色。ああ、やっぱアキバ最高。奈々様のdiscotheque最高！！

ULTIMATE DIAMOND(初回限定盤)(DVD付)

Trickster

NANA CLIPS 4 [DVD]